※鑑賞記録なのでドールは出ません
コレかぁ…鑑賞記録第1号記事がコレなのかぁ…!
いやでも、まだ興奮が冷めないうちに記事は書いたほうがいい…鉄は熱いうちに打ての精神。
なんでレビューが実質縛られてるのかって、
そりゃあこの舞台が呪法の儀式…呪法劇だからなのですよ。
なんでそんなもの観たのよ
3年前、2023年の作品です。
たまたま調べ物をしていて、公式サイトに行き着きまして。
知っていますか?
かつて、呪法劇という学問があったことを
それが、あまりに強大な力を持つがゆえ、
歴史の闇に隠されたことを
演劇の手法を用いた
人智を超えた秘密の儀式を
おぼんろが再現。
──『ゲマニョ幽霊』公式サイトより
…ほうほう?
ギリシア悲劇も神に奉納するものだったし、そういうのはありそうですよねえ。
いやでも、「ありそう」ではあるけど「あった」のは知らないよ?そんなジャンル…。
ざっくり情報をまとめるとこんな感じ。
- 1600年代、東欧にラマエ・ダバースクという名手がいた
- 『ゲマニョ幽霊』はラマエの翻訳劇
- ロシア・ポーランド戦争期の作品
- 日本初上演
- 呪法劇とは:超常的な存在を降臨させ、その力を得るもの
- 特設の芝居小屋で上演された
- 鑑賞には誓約書へのサインが必要
内容に関しての情報はほぼほぼ出てきません。
というのも、観客がサインする誓約書の内容というのがこれだからです↓
ラマエ・ダバースク式
呪法劇の掟
おぼんろは『ゲマニョ幽霊』の原作者
ラマエ・ダバースクの言葉に従い、
文献の中に記された誓約をすべて守った上で開催いたします。
誓約 その1
参加する者以外へは、開催場所を明かさぬこと
ご予約いただいた方にのみこちらから公演場所をお伝えさせていただきます。
誓約 その2
本儀式にて知り得た情報を口外しない誓約を結ぶこと
ご予約いただいた方に誓約書を招待状とともに郵送いたします。
必要事項ご記入の上、参加当日にご持参ください。
──同、公式サイトより、強調は筆者
この「誓約その2」を皆さんきっちり守ってらっしゃるからですね。
一応、上演中・上演後共に、劇団員さんや観客の身に何かあった、ということも無かったようです。
むしろ、この作品がモルドバの国際演劇祭に招待され、好評だったとも。
おうちで観られる呪法劇
野次馬根性と言われればそれまでなんですが、
私は俄然興味を惹かれてしまってました。
徹底した秘密主義の雰囲気で行われる、儀式にして演劇。
「見るなのタブー」じゃないですが、漏れ聞こえる限られた情報から、つい好奇心を掻き立てられちゃうというもの。
しかし、これだけしっかりライブ感や情報管理してるし、3年前の作品だし、今観るのは難しそ…
劇団公式オンラインショップでBlu-ray売ってるし配信もやってるー!?
…まあ、観られる方法があるなら観るしかないよねえ!
とりあえず今回は円盤をお取り寄せしてみることにしました。

黒地に青白い鹿のような何かの絵。
「呪法劇」の名に相応しい、おどろおどろしいパッケージですが…さて、内容はいかに。
観たはいいけど語れない、でも楽しい
そもそもの話、もうBlu-rayや配信に乗っているのだし、私はリアルタイムで誓約書にサインしていないので、「誓約その2」を守る必要は本当は無いのかもしれません。
ですが、敢えて私はこの記事を「誓約その2」に則って書こうと思います。
そのぐらい、すごく楽しい作品だったので。
呪法劇なのに!
儀式性にちょっと身構えていたところはあったのですが、
思ったより愉快で、それでいて切実なメッセージをまっすぐにぶつけられた…そんな感慨で鑑賞を終えていました。
考えてみれば、演劇ってそれ自体が呪法的なところがありますよね。例えば、亡くなった人でも舞台の上なら一時的に生きて動いて、歌ったり踊ったりすることすら出来るし。
そんなふうに、芝居とは、演劇とは何だったのか?というところにまで切り込んでいる作品ではないでしょうか。
観客を巻き込むスタイルの劇団さんである、と評判は聞き及んでいたのですが、これは積極的に参加したかったやつだ…!体験できた人、羨ましい。
この機会なので、おぼんろさんの他の作品も色々観てみようかと思い始めています。良い作品に出会えました。
あと、今度スーパーに行ったら早速ごま塩を買ってこようと思います。美味しいよね、ごま塩。
インスタもやってます→ @zephyrzazaza.5